やりたいことがある。
叶えたい希望がある。
誰だって自分の内に秘めた想いがありますよね。
でもなかなかそれが実現していかない・・・ということはありませんか?
なぜ実現しないと思いますか?
結論は簡単です。
「意志が弱いから」
たったそれだけです。
では、強い意志を作るには具体的に何をすれば良いでしょう?
誰にでも出来ることがあるのです。
それは「言葉にすること」です。
今日は自分の言葉としてものごとを発信していくことで開ける道の話をしていきます。
最後までお読みいただければ幸いです。
恥をかきたくない国民性
確実性のあること以外は発信しない
よく日本人は、「協調性がある」とか「謙虚だ」とか言われますね。
こういった原点があるからこそ、節度ある国民性が世界的に評価されていることはまぎれもない事実なのです。
ですが半面、この協調性や謙虚というのは実に便利な言葉で、裏を返せば「自己主張をしたくない人が、周りに”同調”することでとりあえずその場を凌いでいる」とも言えるのです。
ケース1:モテない男性グループにおける飲み会での恋愛話
独身男性5人での飲み会の場面を想像してみましょう。
残念ながら、この5人はあまりモテるタイプではなく、全員この数年彼女がいない 想定とします。
お酒も程よく回りリラックスしてきた頃、この中の一人が”結婚観”について語り出します。
「そろそろ俺たちも結婚したいし、まずは彼女作らないとだよな」と。
皆がふむふむとうなずきます。
問題はその後です。
「でさ、皆はどういうタイプの人が具体的に好きなの?例えばこの間みんなで行った飲み会にいた中では誰が良かった?」
さて、周りの4人から次にどういうリアクションが返ってくるでしょうか?
「いやぁ、実は俺はあの子のこと好きでさ、今度デートに誘おうと思ってたんだよね!!」
・・・・。
・・・・・・・。
無いですね。
そんな前向きな意見を言う人がいるケースはまぁ稀です。
実際はどういう会話になるか
ほとんどの場合はこうです。
「んー、俺は優しければいいと思っているからな」
「こないだの飲み会?まともに話してないからどの子がとかよく分かんないよ」
そんな消極的なリアクションが大半なはずです。
(本当は喉から手が出る程彼女が欲しいし、具体的にこういう子が好きというタイプもあるんだけど・・・)
(前回の飲み会、実はすごく気になった子がいるんだけど・・・)
内心はそんな感じでも、このグループの男性達はきっと声に出して自分の本当の気持ちを言わないのです。
何故本心を言わないのか
何故でしょうか?
答えは簡単です。
ここに同席している この5人は”あまりモテるタイプではなく、全員この数年彼女がいない”というグループであり、その中にいる自分自身”彼女が出来る可能性が低いと思っているから”です。
確実性のないこと、実現性の低いもの、そういう事柄を主張することを日本人は極端に嫌がります。
その背景には、下記のような思考があります。
✔笑われたくない
✔傷つきたくない
周りに合わせる=同調することで自分自身の保身に走ることが多く、不思議なことにグループディスカッションにおいては「主張しないこと」「目立たないこと」が正とされる雰囲気すらあるのです。
「結婚観をおおいに語ったわりに、結局彼女すら出来なかった」
そこに異常なまでの羞恥心を感じるからこそ、確実性のないことは極力声に出して言わないようにしよう、と。
こう考えてしまうのは、”これまで”と”今現在”自分に彼女がいないという現状がベースにあるからで、”これからもそれが続くだろう”という悪いイメージだけを勝手に先行させる自分がいるからです。
そんな経験、あなたにも身に覚えがありませんか?
【言わなければ傷つかないは間違い】
ボディブローが効いてきたと自覚する頃には手遅れ
では、恥をかかない・傷つかないようにと、周りに合わせて自分自身の本当の想いを内に秘めたままにするとしましょう。
確かに、短期的な目線=”今”は傷つかないでしょう。
これまでと同じように暮らす=平行線を保つことは良くも悪くも”変化をしない”ということです。
プラスに振れることも無い代わりに、マイナスに落ち込むことも無いのは事実です。
短期的に見れば、ですが。
ケース2:気になる女性に告白しない男性の話
先程の5人組男性グループの中のある一人に的を絞ってお話ししてみましょう。
この男性を仮にA君とします。
A君は今29歳で、かれこれ5年間彼女がいません。
A君、30歳を目前に実は結婚願望が強く、1ケ月前の飲み会で出会ったB子ちゃんのことが、これまた実はとても気になっていました。
先の男子会において、皆の前ではそれを恥ずかしくて言えなかった、と仮定しましょう。
悩んだ末に出るのはいつだって伝家の宝刀「待つ」
B子ちゃんとは普段からスマホを通じてやり取りも出来ているので、あとはいつデートに誘うかを悩んでいるところでした。
その反面、「もしデートに誘って断られたらどうしよう・・・」という気持ちもありました。
葛藤ですね。
やって来ました、傷つかない為のチェックポイントです。
✔自分からでなくても相手が会いたいと言いうまで待つのも良いのではないか
✔そうだ、そうしよう!発信しなければ万が一にも(フラれて)傷つかないし!
A君が考えて出した答えは”待つこと”です。
素晴らしいですね。
確かにこの方法は傷つかずにすみますから。
まさに伝家の宝刀。
困ったときには決断しないことが今を維持する最善策・・・と思っている人がリアルに多いのです。
その実態、”今この時”は傷つかない策、でしかないのですが。
水平線は波打っていた
B子ちゃんにいつも通りメッセージを送ると、いつもよりも大分遅く返事が返ってきました。
内容はこんな感じです。
「ごめん。私を好きだと言ってくれる人がいるの。その人の誠実さに答えたいからもうA君とは連絡を取るのをやめようと思って」
A君、焦りますね。
つい数日前まで普通に楽しくやり取りしていたし、あとはいつB子ちゃんが会いたいと言ってくれるかだけを心待ちに・・・そんな中でのまさに急転直下の事態です。
しかし、あたふたするばかりですでにA君に打つ手なし。
その後はメッセージを送れどB子ちゃんから返事が返ってくることはありませんでした。
The End です。
遠くから水平線を眺めていると、そこは一直線に見えます。
ですが、船を漕ぎ沖に出れば、波が微塵も立たない一直線な場所など、海にたった一か所もないことに気付くのです。
相手の気持ちの揺らぎに気づけるかどうか。
自分から距離を縮めに行こうとすれば見えたかもしれない景色。
自分が平行線を辿っていると思い込んでいるその道。
A君がそうであったように、時を同じくしてB子ちゃんだってずっと悩んでいたのです。
「このままこの距離感で過ごしていって良いのだろうか」
「A君は実は私のことを気にも留めていないのじゃないだろうか」
「こうして定期的にとる連絡も彼にとっては実は迷惑だったりしていたりして」
そんな風にして。
終刻は突然に
自分以外の誰か。
日常環境で分かりやすく表面化している以外のもの。
そういうものに囲まれて人は生活してますし、それらが変化していく事に対して不可抗力的に自分が何もアクションを起こせない(起こさない)ならば、想像と現実は乖離していきます。
そもそも最初から平行線であり続ける日常などありえないのです。
日々の生活の中であなたは誰かに、誰かはあなたに、知らず知らずのうちに小さなパンチを繰り返し打っていて、それを実感した時にはフラフラのボクサーのような状態だったりして。
「あと一発でノックアウト」
「あと一秒でタイムアウト」
それが”今目の前に迫っているかも”しれないのです。
突然に思えるその瞬間。
決して唐突なものではないということです。
気づける自分かそうでないか。
危機感をもって今を過ごせるか。
大切だと思うことに真正面から向き合えるかどうか。
自分の想いを言わないことで一番傷つく可能性があるのは、他でもないあなた自身なのですから。
言葉の持つ強さを信じる
発すれば未来は拓ける
結局のところ、言葉を噤むことを選択する人の日常は唐突であろうと、緩やかであろうと、基本的には下降線をたどります。
これまでに書いてきた人と人の関係のことだけでなく、社会生活においてだってそうです。
今の生活の平行線を求めて過ごしているつもりが、物価が上がり、社会保険料が上がり、消費税が上がり、気がつけば各々の生活レベルを下げて暮らすことになっている。
他人事ではなくそう感じることがありませんか?
ケース3:スーパーラッキーマンの存在
もちろん、すごく運が良いという人は世の中確かに存在するもので、ただただ過ごしているだけなのに様々な事象が勝手に好転しているスーパーラッキーマンもいます。
あなたの周りにもいるでしょう。
「なんであいつだけいつも得をするのだろう」
「結局あの人だけモテている」
「起用に立ち回れる性格でいいなぁ」
いますね。
確かにいますね。
・・・・。
・・・・・・・。
いるいる!と思ったあなた、はい、今すぐ違和感を感じてください。
運に恵まれているだけのスーパーラッキーマンなんていません。
あなたがそう思う人は皆、周りよりも努力しているだけなのです。
大富豪の家に生まれたとか、そういう場合はまた特殊ケースですが、自分の同級生にそんな人がいますか?
また、あなたが羨ましいと感じる存在は必ずしもそういった境遇に生まれている人ばかりですか?
才能や性格だけで、何の努力もせずに長い間成功し続けられますか?
それはあなた自身の”努力しないという結果が招いた劣等感”を人が得た幸福=ラッキーという言葉に簡単に落とし込みたいだけなのです。
後戻り出来なくすれば良い
自分自身で何かを決意してそれを実現できる人は本当に強い意志の持ち主です。
ですが、大概の人は”自分で決めて自分で諦める”を繰り返しています。
圧倒的多数が、実現する前に”諦めている”のです。
むしろ、”始める前から諦めている”が大多数かもしれません。
何故か。
言葉にしないからです。
自分だけのものとして内に秘めている間は、その意志はあまり大きな力を持ちません。
ですが、一度周りに対して大々的に発してしまった意志は大きな力を持ちます。
冒頭説明した、”日本人は恥をかきたくない国民性であること”を逆手に取れば良いのです。
いったん周りに発し掲げた目標や希望、あるいは習慣は、自分ひとりの心に秘めたことに対して”恥をかけない”状態になってしまう分だけ自分に課す責任感も自然と強いものになるのです。
有言実行や言霊。
声に出して放ったからこそ、後戻りできない状況に自分を追い込む効果があるのです。
同時に、言葉にすることは自分自身への鼓舞・エールとして反響してきます。
本当の味方が見つかる
言葉にしない中で繋がる仲間は”同じ穴のムジナ”です。
仲間は仲間でも、その中の誰か一人が今いる場所から抜け出して高みを目指すことを阻害する悪しき運命共同体です。
簡単に言えば、足を引っ張る存在です。
対して、言葉にした先で見つかる仲間は”あなたの本当の理解者”です。
想いを打ち明けた時に、「応援するよ!」「大丈夫、きっと上手くいくから!」と前向きに声をかけてくれる人こそ本当に大切にすべき存在です。
例えあなたがその先で失敗したとしても、決して笑わずに支えてくれるはずです。
発してみれば分かります。
その時のリアクションであなたが時を共有すべき人かそうでない人か、が。
そしてその中で前向きな反応をしてくれる人は多くの場合で周囲が思うスーパーラッキーマンだったりするのです。
想いを言葉にすることは、自分の意志を強くすると同時に、意志の強い人を引き寄せることにも繋がることを覚えておきましょう。
まとめ
確率論だとしても言葉にした方が絶対に良い
今回は何となく恋愛よりなニュアンスで例題を書いてみましたが、言葉にすることって普段の生活においても社会においても相当重要なのです。
◎「資格を取りたい」
そう思ったら、言葉にして周りに言ってみてください。
「あの資格取る為に勉強始めるから!」
必ず合格出来るものなんて世の中に存在しませんが、合格出来る確率は絶対に高まるはずです。
◎「彼女が欲しい」
そう思ったら、言葉にして周りに言ってみてください。
「彼女欲しいから良い子がいたら紹介して欲しい!」
もしそういう機会があった時に、紹介してもらえる確率は他の誰よりも高まるはずです。
◎「転職したい」
そう思ったら、言葉にして周りに言ってみてください。
「今よりももっと良い職場に転職するから!」
言ってしまったからには具体的な行動に移す自分がいるので、希望する職場に出会える確率が高まるはずです。
確率論だとしても、「言わない」よりも「言う」ことで絶対にその数値には差が生まれます。
言葉にすることで少しずつ、でも確実に、強い意志を持った自分が形成されていきます。
恥じないように”今を守る”のか、一時の恥じらいを捨てて”未来を拓く”のか。
結論、言葉に出来る人は自ら未来を創れるからカッコイイのです。
少しでもあなたの明日が良い日になりますように。
後記
最後までお読みいただきありがとうございます。
僕自身、本や映画が好きで、沢山の「言葉」に励まされながら生きてきました。
目標としたり影響を受けてきた人の「言葉」には「強い意志」が共存していて、やっぱりそれはいつだってカッコイイと感じてしまうのです。
なんだか、自分に言い聞かせるように書いたブログですが、誰かの為に少しでも役立つ内容であれば嬉しいなと思います。
ご質問・ご相談ありましたらコメント欄からお問い合わせ下されば個別にお返致します。
その他、ブログ内で取り上げて欲しい内容があればお気軽にご要望下さい。