高配当米国ETFのSPYDを楽天証券で追加購入しました。
連日の株価乱高下のニュースが凄いですね。
皆さんはこの局面、投資戦略はどのようにされていますか?
この記事では、今の株式市場における売り・買いの判断に悩んでいるという人向けに、
「僕の場合はこうしました」
という実例を説明しています。
投資自体は自己責任なので、あくまで皆さんそれぞれの軸をぶらさずにとは思いますが、指標の一つとして参考にしてもらえれば幸いです。
*くれぐれも特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
SPYDを楽天証券で30株追加購入
2020年3月16日、@23.98ドルでSPYDを楽天証券で30株購入しました。
サーキットブレーカーも発動されるなど、2月末~3月現時点までの株式市場は投資家にとってはその動向から目の離せない局面となっていますね。
僕は2019年から投資信託と米国ETFを始めた新参者なので、リーマンショック以来、もしくは今後の市場次第ではそれ以上の大暴落もありえると言われている今回のような株式市場を目の当たりにするのは初めてです。
報道やWEBの情報を見ている限り、多くの投資家はまだまだ株価の底値は先にあると見る見解が強いようです。
極端な動きをしない方が無難という感じですね。
指値設定した23.98ドルは当日の最安値だった
僕もタイミングは悩んだのですが、大きく追加投資はしないものの、このあたりで勉強の意味合いも兼てとSPYD30株を普段から利用している楽天証券口座で買い付けました。
3月16日の夜寝る前に、指値23.98ドルで設定して、朝起きて約定となっていた感じです。
驚くことに、僕があまり深くも考えずに指値設定した$23.98はこの日の最安値だったようです。
こんな経験ももちろん初めてです。
(翌日の市場開場後早々にこの値もあっさり一瞬下回ったというオチ付きですが・・・)
暴落時に覚えておきたい格言
落ちてくるナイフはつかむな
株価が急激に落ちている中での投資は、鋭利なナイフをつかむような危険性があるので、きちんと底に落ち切ったのを確認してから投資に動くべきという株式相場の格言です。
デッド・キャット・バウンス
死んだ猫も高いところから落とすと弾む。
急落後には株式チャートが一時的に反発するという意味の格言です。
サーキットブレーカーの発動
株式市場の混乱により極端な売り・買いが起きた際に、一旦場を鎮静化・冷静さを取り戻すよう促す為の制度です。
ニュースで耳にしている人も多いと思いますが、この1週間で3度も発動しています。
1週間という短期間での多発動は2012年の制度標準化以来初めてのことです。
以下が適用条件。
レベル2:13%のダウン➡取引停止が更に15分延長。
レベル3:20%のダウン➡終日取引停止。
それだけ株式市場が混乱しているということですね。
SPYDは暴落に弱い?
僕はSPYDの他にVYM・HDVといった、米国高配当ETFにそれぞれ投資をしています。
(*厳密には増配ETFのVIGや適格社債ETFであるLQDも保有していますが、今回は比較対象として分かりやすくする為、ここは割愛します。)
ほぼ同じ時期に買付をしていた3銘柄なのですが、評価額の下落率は
HDV :-18.15%
VYM :-16.89%
*2020年3月18日時点の僕の保有分にて
以上のような感じです。
SPYDがより暴落に弱い銘柄であることが見て取れますね。
これは投資セクターや設立からの年数など複数の要素が関連するものと推測されますが、市場動向の不安定さが続く中で日々変化も起きてくると思うので、今後じっくりと考察していくつもりです。
混沌の中での追加購入
僕が米国ETFを選択している理由として、長期分散投資・配当金(分配金)の定期入金の2つがあります。
今回、SPYDを楽天証券で追加購入したのは後者の配当金(分配金)の利回りを上げる目的です。
2019年は全体的に米国株が高値相場であったこともあり、配当利回り自体は思うように伸ばせる場面がありませんでした。
もちろん一定の指標を自分の中では持っていて、
「利回り何%以上になったら買いの意識を強める」
というような思想基準は設けていますが、“=必ずしも買う”では無いです。
SPYDに関して言えば、 通常でも5%以上の配当利回りを狙える ETFとしては非常に高配当な分類の銘柄ですが、更に今回の暴落によって、記事を書いている2020年3月18日時点での配当利回りは7%を超えてきています。
この利回りはVYMやHDVでは実現が難しい数値です。
このことから僕は、保有資産による全体的な配当利回りを上げる目的で30株の追加投資を選択しました。
もっとも、配当金の利回りを多少上げたくらいで今回の下落相場での評価額のマイナス分をカバーできるわけではありません。
ただ、僕の投資におけるもうひとつの戦略が長期分散投資であることもあり、この軸を今後20年・30年ぶらすことなく銘柄を保有し続ける=売らないことを決めていることから、短期的な下落は左程気にしていません。
なので、ある意味これまでよりも大分安値でSPYDが買い付けられるという前向きな思いの中での追加投資です。
減配や株価下落の可能性よりも買いの要素の方が強かった
もちろん、このような局面ですからSPYD自体が減配してしまう可能性もあると想像しています。
ただし、もともとの配当利回りの高さと、株価の下落程は配当金(分配金)の落ち込みは無かったという過去の株式市場の歴史、そして今回の騒動で一時的には景気後退したとしても将来的には必ず世界経済が回復へ向かうと僕は信じていることから、そこまでは悩まず追加購入に動けました。
もちろん全て個人的な判断と推測なので、実際の経済や株価がどうなっていくかは分かりません。
投資は良くも悪くも自己責任です。
また、生活防衛資金と呼ばれる必要最低限の生活を守れるだけの現金資産は手元に残していて、そういった意味で言うと、なくなって困るような金額を資産運用していないこともバックグランドにはあるからです。
まとめ
今回はSPYDを楽天証券口座で30株購入したというお話をしてきました。
リーマンショック以来の大きな株価の変動局面です。
今日も明日も明後日も、数カ月先、あるいは年単位で不安定な市場が続くかもしれません。
でも、だからこそしっかりとリサーチをして、自分の指針に合った判断が必要だと感じます。
記事内で何度も30株を強調したのは、プロですら読み切れないこの株式市場の中、 僕たち個人投資家においては、 “全額Bet”のような極端な動きは取らない方が得策だろうと僕は思うからです。
その反面、この場面で実際に少額からでも自分の資産を動かすことで、リアルな体験として投資経験を積むことができるとも思うのです。
なんでもそうですが、言うだけや見るだけではなかなか経験値として具体性が伴わないものです。
僕もそうですが、株式投資の経験が浅い人にとっては、少ない額で投資にトライできる良い機会なのかもしれません。
下落相場で痛みを伴うような選択をして欲しくはないですが、短期的な目線ではなく、ある程度の長期で、自分の取れるリスクの範囲内であれば・・・とかなり条件がモリモリになったところで本日はここまでとしておきます。
僕が株式投資において自分の指標をしっかりと定めるにあたって参考にした本が下記の2冊です。
どれも投資本としては正解的な名著ですが、読み物としても面白いので未読の方にはおすすめです↓↓
株式投資の未来
ウォール街のランダムウォーカー
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